​NPO法人たけのかぞく

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伝統的な製法と新しい挑戦

「主体性を持って何かに挑戦してみたい。」

「長い時間をかけてひとつのことに向き合いたい。」

 

そんな人にお勧めしたいのが、今回のお仕事。

 

地域で愛され続ける伝統の味を守りつつ、攻めの姿勢を忘れずに。

竹野の「おいしい」に誇りを持って、その味を日本中へ、世界中へ広めたい。

 

そんな醤油工場があるのは、竹野浜からほど近い、焼杉板の風情ある町並みの一角。

伝統的な製法でつくった取っておきの醤油を、世界へ広めるお仕事です。

今回は、江戸時代に糀屋として始まった醤油工場「しょうゆの花房」の醤油の魅力を国内外へ発信する企画営業スタッフの募集です。

 

しょうゆの花房では、原料を国産・但馬産にこだわり、天然醸造を行うことによって体にやさしくておいしい醤油を製造・販売しています。

 

JR竹野駅から車で約3分、神社仏閣の点在する落ち着きのある住宅街の中にあるこの工場。

一歩足を踏み入れると香ばしい醤油のにおいに何故だかほっとしてしまう。

工場内には、大豆の蒸し器、麹菌を増やすための室(むろ)、仕込み用のタンクなど、醤油づくりの各工程で活躍する巨大なアイテムが並び、見ているだけで好奇心がくすぐられる。

また、工場から歩いて約2分の場所に「花房商店」があり、工場でつくった醤油や米麹を主に町民向けに販売している。

今回お話を伺ったのは、代表取締役の花房靖裕さん。

高校卒業後は竹野から飛び出し、大阪や京都で映像デザイナーとして働いていた。

20歳の頃は竹野に戻る気も家業を継ぐ気もなかったが、32歳のときに竹野に戻り、家業を継いだ。

その理由は二つあると言う。

 

一つ目は、自分の口に一番合う醤油が実家の醤油だということに気づいたこと。

「都会での生活を送っていた頃、たくさんの飲食店に行きましたが、自分の口に合う醤油にはなかなか出会うことができませんでした。

竹野から外に出ることによって、自分の実家がつくっている醤油が特別においしいんだということに初めて気づいたんです。

ずっとその味で育ってきたので、それまでは特別だということに気づいていませんでした。」

二つ目は、自分が継がなければ愛される醤油がなくなってしまうと思ったこと。

「大阪や京都で仕事をしていた頃、お盆やお正月に帰省すると近所の人たちがいつも実家の醤油をおいしいと言ってくれました。

こんなにおいしいと言ってくれる人たちがいるのに、自分が継がなければ途絶えてしまう。

家業がそれほど貴重で特別なものだったということに気づいたとき、竹野に戻って継ごうと決心しました。」

こうして決心をしたものの、当初は不安もあったと言う。

「醤油づくりについて、専門の学校に通って学んだ経験もなく、初めは戸惑いもありました。

そんな私に一から醤油づくりを教えてくれたのは父でした。

今も師匠として尊敬しています。」

 

今では7代目社長として会社を切り盛りする花房さんは、家業の良さをこう話す。

「醤油工場としての規模が比較的小さいからこそ、国産丸大豆の天然醸造という製法を選ぶことができ、原料も地場産のものにこだわることができます。

これが大規模な工場だったらそうはいきません。

商品開発や、販売戦略などについても、新しい挑戦がしやすいのは小規模だからこそです。」

社長になってから挑戦したことについて尋ねてみた。

「卵かけごはん専用醤油が巷で流行り出した頃、試しに他社の専用醤油を買ってみましたが、正直全然おいしいとは思いませんでした。

そこで、うちでも作ってみようと思い、卵かけごはん専用卵の会社と協力して商品開発をしました。

あの時は、1週間で100杯くらいの卵かけごはんを試食したと思います。

最後には、いい加減にかけてもおいしい専用醤油が出来上がりました。」

 

妥協はせずに、本当においしいものをつくろうとする姿勢が今につながっている。

その姿勢の表れとして、仕込み中の醤油に毎日モーツァルトを聞かせるほど、手間と愛情をかけている。

最近は竹野町や但馬地域を超えて、もっと外側に向けた発信も行っている。

「商品をつくるときに考えるのは、価格と品質のバランスです。

いくら品質のよい商品でも、むやみに価格を吊り上げ過ぎるのはよくないと考えています。

今は、外国の富裕層に向けた販路開拓にも挑戦しようとしていますが、そのあたりのバランスは常に考えるようにしています。」

決して安売りはしないが、消費者が納得する価格設定を見極めるのも大切な仕事の一つ。

理想の職場環境についてはこう話す。

「私が部下に命令して何かをするのではなく、職場のみんなで勉強しながらよい方向を目指していきたいです。

今後の商品開発についても、スタッフの声を聞きながら進めていこうと考えています。

商品を手にする人だけでなく、一緒に商品をつくっているスタッフにもハッピーになってもらうのが私の理想です。」

ちなみに、そんな想いからスタッフの残業時間はほぼゼロとのこと。

最後に、仕事を通した竹野への想いを話してくれた。

「今までも商工会の活動などを通して、地域に関わってきましたが、やはり基本である商店を土台に地域へ貢献していきたいと思っています。

かつての私がそうだったように、遠方に住んでいる人がお盆に帰省したり、また、全く竹野に縁のなかった人が何かをきっかけにわざわざ来たくなったりするような、懐かしい場所でありたいです。

たとえ100人に1人でも、そんな人が増えていけば嬉しいことだと思います。」

前身は江戸時代から続く老舗の醤油屋「しょうゆの花房」。

小さな町で愛され続ける醤油の価値を、都市部や海外へと発信する…。

そんなやりがいのあるお仕事に、熱いハートを持った若き社長とともに挑戦してみませんか。